「2013年版警察白書」が2日、閣議決定され、公表された。今回の警察白書は、子どもや女性、それに高齢者を巡る犯罪について「子供・女性・高齢者と警察活動」と題して特集され、治安に対する市民の意識調査の結果を紹介している。子供にとって脅威になっていると心配する犯罪として「いじめによる犯罪」を挙げた人が最多だった。
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調査は今年1~2月、全国の運転免許試験場などで16歳以上の男女3,745人を対象に行い、99.7%から回答を得た。
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子供の安全を脅かす犯罪として全体の73.2%(複数回答)が「学校におけるいじめによる犯罪」を挙げた。就学前の子供と同居する保護者らの場合は79.4%、小学生と同居する保護者らでは77.7%と、いじめを不安視する割合がより高かった。
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子どもなどが「被害者になりにくい社会を実現するために行うべきこと」としては、暗がりなど犯罪が起きやすい場所を減らす取り組みや、通学時間帯のパトロールの強化、それに相談に親身になって応じてくれる警察官の育成を求める声が多かったという。
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このため警察白書では、今後の取り組みとして、街頭に防犯カメラを設置するといった環境整備をさらに進めることや、被害者の気持ちに配慮した相談業務を強化することの重要性を強調している。
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