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監視カメラの歩き姿で個人識別-大阪大がソフト開発

大阪大産業科学研究所は23日、監視カメラに映った歩き姿から個人を識別するソフトを開発したと発表した。顔がはっきりと映らないような暗がりや100メートル離れた場所からの映像も使える。全国の警察で活用されることを目指す。
開発した八木康史教授(視覚情報処理)によると、姿勢や歩幅、手の振り方など歩き方には個人ごとの特徴がある。例えば、犯行現場で録画された犯人の歩き姿と、捜査機関が絞り込んだ容疑者の歩き姿が同じかどうかを、データベースと比較して特徴の一致度合いをみるなど独自の手法で解析すると9割以上の精度で判定できるという。
技術自体は03年から開発を進め、すでに全国の警察から年10数件の識別依頼が寄せられている。研究室では人手が足りないため1件の識別に半年程度かかっていたというが、新しいソフトは専門家でなくても使え、2時間ほどで結果がわかるという。
ソフトは警察庁の科学警察研究所に提供している。八木教授は「数年以内に全国の警察の科学捜査研究所で使われるように働きかけたい」と話している。悪用を防ぐために、提供先は捜査機関に限定するという。


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