3日午前4時5分頃、静岡市葵区平和のコンビニに男が押し入り、店員にバールを突き付けて脅し、現金約6万円を奪って逃走した。当時、客はおらず、店員に怪我はなかった。男は店内にいた男性店員(32)にバールを突きつけ、もう1人の女性店員(51)もレジに連れて行き殴るような素振りを見せながら「金を出せ、金を出せ」と要求。男性店員がレジから現金約6万円を出すと男はそれを奪って逃走した。
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静岡県内では今年に入ってコンビニ強盗が多発、3日朝のこの事件で既に15件目となった。前年同期比11件増と大幅に増えている。事態を重く見た静岡県警、この事態を重く見て同日、県内に展開する各コンビニの事業本部に防犯対策の強化を要請した。多発時間帯を中心とした防犯診断にも乗り出し、警戒を強める。
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県警によると、県内のコンビニ強盗(未遂を含む)は今年、1月と2月に3件ずつ起き、3月は浜松市と静岡市で5件相次いだ。その後は一時落ち着いたが、5月に2件あり、6月も1日と3日に連続した。発生はいずれも深夜から未明にかけてで、刃物を凶器に使う犯行が目立っている。
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各事業者への要請では、レジに多額の現金を置かないよう指導した。客に対する声掛けの徹底、緊急通報装置の整備、従業員への防犯指導なども求めた。
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県警はこれまでに、15件のうち6件の容疑者を逮捕している。監視カメラの映像や目撃情報が摘発に結びつくケースも多い。生活安全企画課の担当者は「各店舗は危機感を持って対応してほしい」と呼び掛けている。
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