岡山県倉敷市の母親たちのグループ「少年をまもる母の会」が、子どもたちの非行を防ごうと、万引き防止を啓発する紙芝居を作った。29日は約60人のメンバーが岡山県警・児島署に集まり、紙芝居の絵とセリフが書かれた紙を台紙に貼り付け、14枚で1組の紙芝居を児島署管内の12の小学校分作った。
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紙芝居は、「つい万引きをしてしまった子どもが、夢の中で祖母からもらった熊のぬいぐるみに諭されて、いけないことをしてしまったことに気づく」という内容。出来上がった紙芝居を前に読み聞かせに慣れている母親の1人が「読み手が気持ちを込めて読まないと伝わらない」と、子どもたちの心に残る読み聞かせをアドバイスした。
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参加者の1人は、「この紙芝居で心の中に残るような大切なことを感じてもらえればと思います」と話していた。また、「少年をまもる母の会」の吉田幸子会長は「紙芝居を使って少しでも非行の芽をつむことができればと思います」としていた。
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岡山県内で昨年1年間に検挙・補導された、いわゆる刑法犯の少年は、全国で12番目に多い2,069人で、前の年より増えている。このため母の会では29日作った紙芝居を夏休みまでに各小学校で、子どもたちに読み聞かせて非行防止に役立てることにしている。
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