京都府警は28日、強盗などの事件の際に店や事業所の監視カメラの映像を警備会社から送ってもらうことで素早く犯人を捕まえようという訓練を京都市で行った。訓練は京都府警が今年、警備会社2社と店や事業所が強盗などに遭ったときに警備会社の監視カメラの映像を捜査のために即座に送ってもらう協定を結んだことを受けて初めて行った。
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訓練は京都市内のコンビニに刃物をもった男が押し入り、現金が奪われたという想定で始まり、犯人はバイクで逃走した。しかし、その前に男が店員を脅す姿を監視カメラがとらえた映像が警備会社からすぐに送られ、府警は事件発生から2分後には現場に向かう警察官の携帯の端末やパトロールカーに映像を転送した。
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訓練を実践的に行うため28日は警察官に発生場所や時間などは事前に伝えられておらず、参加した警察官は転送された監視カメラの映像と、現場に到着した警察官に店員が説明した特徴などを手がかりに犯人を追跡した。
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訓練では約30分後数キロ離れた場所で犯人を検挙できたという。訓練を行った中京署の上田英雄生活安全課長は「最新の技術を活用して犯人検挙につなげたい」と話していた。
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