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全日空787型機が訓練飛行中にトラブル
来月1日から営業運行を再開するが

運航再開が認められ訓練飛行中だった全日空のボーイング787型機で、配電盤の一部が高温になり黒く変色するトラブルが起きていたことが16日わかった。全日空は飛行に影響がなかったため公表しなかったとしていて、来月1日から予定どおり営業運航を再開することにしている。
今月4日午後3時頃、パイロットの訓練飛行のため羽田から新千歳に向かっていたボーイング787型機で操縦室の画面に電気系統などの不具合を知らせるメッセージが表示されたという。煙などの発生はなく、バックアップのシステムに切り替えて飛行を続け、無事に着陸した。調べたところ、客室中央の床下にある電気室の中の配電盤の一部が黒く変色しているのが見つかった。配線と配電盤をつなぐ複数のナットのうちの1つが緩んでいて、その周囲が約4センチ四方にわたって変色していたという。
同じ電気室にあるバッテリーシステムに異常はなかった。全日空はボーイング社の担当者が整備の際にナットを十分に締め直さず、緩んだままにしたためナットの周囲が高温になり黒く変色した可能性が高いとし、全日空側も確認するなどして再発防止を徹底することにしている。
787型機は今年1月にトラブルが相次ぎ運航停止となっていたが先月下旬、バッテリーシステムの改修を条件に運航再開が認められ、国内では全日空と日本航空が来月1日からの営業運航再開に向け試験飛行や訓練飛行を行っている。
国土交通省は、787型機の安全や運航に関する情報を積極的に公表するよう求めているが、今回のトラブルについて全日空は、「飛行に影響がなかったうえ、バッテリーシステムそのものに不具合がなかったため公表しなかった」としていて、来月1日から予定どおり営業運航を再開することにしている。
国土交通省は「どの程度のトラブルまで公表するかは航空各社の判断に任せており、全日空の対応に問題はない」としている。


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