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富士山、世界遺産へ-6月決定・ユネスコ
諮問機関が条件付き勧告、鎌倉は不登録

文化庁は30日夜、「富士山」(山梨、静岡両県)について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が世界文化遺産に登録するようユネスコに勧告したと発表した。三保の松原(静岡市)を除外することが条件。
一方、イコモスは「武家の古都・鎌倉」(神奈川県)は世界遺産にふさわしくないとして「不登録」と勧告した。日本単独の推薦案件で「不登録」が勧告されたのは初めて。

ユネスコは、6月16日からカンボジアのプノンペンで開かれる世界遺産委員会で登録の可否を審議する。登録勧告には従うのが通例で、富士山の登録が正式決定する見通し。
日本が推薦した文化遺産では、04年の「紀伊山地の霊場と参詣道」まですべて「登録」勧告だったが、07年に石見銀山(島根県)、08年に平泉(岩手県)がそれぞれ「登録延期」とされた。
 石見銀山は世界遺産委員会で一転して登録されたものの、平泉は勧告通り登録延期に。再申請し、構成資産の一つを除外する条件で11年に登録された。富士山でも、昨年現地調査したイコモスが、構成資産のうち三保の松原を外すよう要請していた。
推薦理由で、富士山は信仰の対象と芸術の源泉となった名山としての価値を、鎌倉は武家政権が発足し茶や禅といった独自の武家文化を生み出したことを訴えている。
国内の世界遺産は現在、自然遺産4件、文化遺産12件の計16件。昨年ユネスコに推薦書を提出した「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)は、来年審査される。 


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