京都府警は26日、コンビニに押し入った強盗犯の画像を店員が携帯電話で撮影し、その場で警察に送る全国でも初めてという訓練を行った。この訓練は、耳が不自由な人や言葉に障害がある人でも110番通報できるように、居場所のデータや撮影した画像を携帯電話で警察に送信できるシステムを使って行われた。
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コンビニ強盗を想定し、犯人役の警察官が店員にナイフを突きつけて脅し現金を奪うと、店員は仲間が運転する車に乗って逃げる様子などを店のガラス越しに撮影し、警察に送信した。すると事件発生の2分後には、府警本部のモニターに犯人が乗った車のナンバーなどが写った画像が表示された。
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警察は緊急配備を敷くとともに、画像を捜査にあたる警察官やパトロールカーにも送り、容疑者が乗った車を見つけて身柄を確保した。
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府警によると、京都府内では今年、先月までにコンビニ強盗が昨年同期より7件多い9件発生していて、府警は今月、店などと契約する民間の警備会社から監視カメラの画像を同じシステムで送信してもらう取り組みを始めている。
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京都府警の熊谷真人通信指令官は「現場で警察官が改めて監視カメラなどを見なくても犯人の様子がわかるので強力な武器となる。多くの人にシステムを利用してほしい」と話していた。
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