生徒による集団万引きが県内の高校で相次いだ問題を受け、子どもの規範意識を高める方策を協議してきた静岡県教育委員会の「きまりを守る子ども育成協議会」(委員長・佐々木光郎静岡英和学院大教授)は29日、子どもを躾ける自覚を保護者に促すことなどを盛り込んだ10項目の提言を安倍徹県教育長に提出した。
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提言先として保護者、地域社会、学校、公的機関(行政、警察)の4者を挙げ、保護者には「子どもを溺愛するのではなく、時に厳しく、正しい愛情を持って接する」ことを強く求めた。
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学校に対しては窃盗被害者を講師に招いた講話や指導態勢の充実などを要請した。4者間の連携強化に向けて情報共有の必要性にも触れた。
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提言書を手渡した佐々木委員長は「保護者に問題をしっかり認識してもらう必要がある」と保護者を巻き込む工夫を施策に盛り込むよう求めた。安倍教育長は「社会、家庭教育を含め幅広い視点で考えたい」と応じた。
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県教委は13年度に施策を具体化して窃盗(万引き)根絶を目指す。
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