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全勝優勝の白鵬が恩返しの黙とう
「大鵬さんにこの優勝ささげたい」-大相撲春場所

大相撲春場所(ボディメーカーコロシアム)は24日千秋楽となったが、13日目に優勝を決めた横綱・白鵬は、優勝インタビューのおり、「大鵬さんにこの優勝をささげたい。みなさん1分間、黙とうしてもらえませんか」とお願いし、インタビューを中断し頭を下げて亡き恩人に思いをはせ、タオルで目元を何度も拭った。場内は静まり返った。
白鵬は14場所ぶりに全勝優勝を果たした。9度目となった今回は、その大鵬と双葉山を抜き歴代1位。「全勝優勝には特別な思いがあるから最高です。この2人の上に立つのは恐縮だが光栄に思う」と胸を張った。
“角界の父”として敬愛する元横綱大鵬の納谷幸喜さんが亡くなった1月の初場所は優勝を逃した。しこ名が由来していることもあり、何度も直にアドバイスをもらってきただけに悔しさが募った。「黙とうは先場所一番したかったこと」。恩返しの気持ちが横綱の動機付けとなっていた。
 「場所前にいい稽古ができた」と何度も繰り返していた通り、15日間危なげない相撲を続けた。場所前に九重部屋の宿舎に出稽古し、初顔合わせの千代大龍に何度も胸を出すなど、最高位に上り詰めても変わらぬ研究熱心さが安定感を支えている。
千秋楽の横綱対決も日馬富士が左四つで寄るのを土俵際で残し、最後は上手投げで決着をつけた。「次は朝青龍関の優勝25回に並びたい」。228歳の意欲は衰える兆しさえ感じさせない。


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