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警察庁が21日にまとめた昨年1年間における少年非行情勢全般では、刑法犯少年は前年から1万2,248人減の6万5,448人(約15.8%減)となり、9年連続で減少して戦後最少を更新した。万引きなどで摘発された少年は減少したが、強姦などの性犯罪は増加した。このうち中学生は6割を超えた。
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少年非行の入り口とされる万引きや自転車盗などで摘発された初発型非行は4万3,302人(前年比20.6%減)と大幅に減少した。罪種別では、万引き1万9,645人(同24.3%)、オートバイ盗4,258人(同13.7%減)、自転車盗7,741人(同14.0%減)などとなっている。
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しかし、強姦や強制わいせつなどの性犯罪が前年比で31.5%増の455人と増加、中でも中学生は287人で6割以上となった。罪種別でみると、強姦122人(同76.8増)、強制わいせつ(同20.2%増)となった。
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刑法犯少年の再犯者率は15年連続で増加しており、現在の統計が残る1972(昭和47)年以降で最も高い33.9%に達した。年齢別でみると、初犯者数は08(平成20)年以降、14歳が最多となっており少年非行の低年齢化が進んでいる。
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