ロシア・ウラル地方チェリャビンスク州で15日午前9時20分(日本時間午後0時20分)頃、隕石が大気圏内で爆発し落下した。物体が音速よりも速く動く際に生じる「衝撃波」により、同州チェリャビンスク市などでガラスが割れたり建物壁面がはがれたりした。地元警察当局者は15日夜、衝撃波で窓ガラスが割れるなどの被害が少なくとも州内10地区で確認されたことを明らかにした。
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これは最大の被害が出た州都チェリャビンスク市を中心に半径約100キロに及ぶ広い範囲。負傷者は1,200人以上、43人が入院し2人が深刻な状態だという。地元通信社が伝えた。
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世界的に前例のない人的被害をもたらした隕石落下を受けてロシアのプーチン大統領は15日、モスクワでの20ヶ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁との会合に先立ち、プチコフ非常事態相と会談、「被災者の支援を最優先」するよう指示した
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チェリャビンスク州の3ヶ所に隕石の破片が落下した痕跡が見つかった。都市部への落下は免れたが、隕石落下で多数の負傷者が出た前例はないという。同州によると、州中部チェバルクリ近郊の湖に張った氷に隕石落下によるとみられる直径6メートルの穴が見つかった。隕石は直径10メートル近かった可能性もある。
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