兵庫県警は5日から、去る11月14日に同県伊丹市瑞穂町2の牛丼チェーン店「すき家伊丹瑞穂店」で強盗事件が発生したのを受け、県内の「すき家」約70店を対象に防犯指導を始めた。事件当時、同店では従業員が1人だったことから各店舗の夜間の勤務実態などを調べる。
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県警による牛丼チェーン店の一斉防犯指導は3回目。11日まで各署が管内の「すき家」を回り、深夜時間帯の従業員数や従業員が1人になる時間帯があるかなどを聞き取る。
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県警生活安全企画課によると、昨年、県内の牛丼店であった強盗事件は9件(未遂含む)だったが、今年は2件(12月4日現在)に減少した。
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11月14日、深夜に包丁を持った男に6万4,000円を奪われた「すき家伊丹瑞穂店」ではこの日、同課と伊丹署の警察官が従業員から勤務態勢などを聞いた。防犯指導を担当する県警の武田英雄警部は「被害が減ったからといって防犯意識が緩まないよう、指導を徹底したい」と話している。
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11月14日発生した「すき家伊丹瑞穂店」の強盗事件の概要=セキュアジャパンの最新犯罪事例から 概要=11月14日午前3時40分頃、兵庫県伊丹市瑞穂町の牛丼チェーン店「すき家伊丹瑞穂店」で客を装って入店した男がアルバイトの男性店員(19)に包丁のようなものを突き出して「金を出せ」と脅迫し店員が金庫から取り出した現金約6万4,000円(発生当時は約15万円とされていた)を奪って逃走した。当時、店内にはこの店員しかおらず怪我はなかった。兵庫県警・伊丹署が強盗事件として捜査している。男は60~70代ぐらい、身長160~165センチで、黒っぽい服装に赤いキャップ帽をかぶっていたという。「すき家」を狙った強盗が全国で相次いだことからチェーン展開する「ゼンショー」(東京)は昨年10月、警察庁から指導を受け夜間の複数勤務を呼びかけていたが「伊丹瑞穂店」では1人勤務になる日があったという。
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