「脱原発」を旗印とする新党結成を検討している滋賀県の嘉田由紀子知事は26日午後、県庁内で記者団に「27日午後に記者会見し、方向が見えるようにしたい」と述べ、新党の理念や基本政策を同日中に表明する方向で調整していることを明らかにした。消費増税や原発再稼働に反対する勢力を糾合し、「第三極」結集を目指す国民の生活が第一の小沢一郎代表らとの連携が焦点となる。
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嘉田氏は知事を辞職せず、自らは来月16日投開票の衆院選に出馬しない意向で、記者団に「知事としての仕事を全うするため、国政に対し意見を言っていきたい」と述べた。新党の名称は「日本未来の党」を軸に調整している。
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一方、小沢氏は26日の会見で、嘉田氏について「主張はわれわれの方向とあまり変わりはない」と連携に意欲を示した。小沢氏の周辺には、嘉田氏を党首に担いだ新党に移行する構想がある。
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生活は、「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」(共同代表・河村たかし名古屋市長、山田正彦元農林水産相)との合流を検討中。河村氏も同日の会見で「小異を捨てて大同に就くのが大事だ」と強調した。小沢氏は、「みどりの風」(共同代表・谷岡郁子参院議員ら)にも共闘を呼び掛けている。
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また、社民党に離党届を提出した阿部知子前衆院議員は同日、「嘉田新党」が発足すれば合流する意向を示した。
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