史上最多ペースで発生する犯罪の抑止に向けて、福島県警本部は1月1日からプロジェクトチームを設置する。防犯対策を進めている生活安全企画課を軸に10人程度で組織する見通しである。プロジェクトチームの発足は3日、福島県庁で開いた拡大街頭犯罪等抑止対策委員会で明らかになった。生活安全部の高橋力参事官兼生活安全企画課長をリーダーに約10人体制となる見通し。警務部の情報管理課、刑事部の刑事総務課などからも応援を受ける。 |
発生した犯罪を一線署とともに共有、分析し、効果的な防犯活動に役立てる。分析した情報は行政や民間のボランティアなどに積極的に提供していく。刑法犯罪の発生を今年より10%減らすことを目標に活動する。 |
各県警に専門部署を設ける方針は8月に警察庁が公表した緊急治安対策プログラムにも示されている。これまで福島県警は犯罪情報を積極的に発信する人員的な体制がなかった。犯罪発生件数が爆発的に増える中で、警察しか知り得なかった情報を県民と共有することで、自主防犯や事件の情報提供を促す。 |
また、福島県警では、今春発足した特別機動パトロール隊などの街頭犯罪対策に当たる警察官も分析した情報を基に効果的な犯罪捜査・摘発活動を進める。 |