東京都が治安を回復するため、9月から2ヶ月間かけて行なってきた「都自らが保有する施設の緊急安全点検」の結果がこのほどまとまった。点検箇所の総数は4,192ヶ所。内訳は、建物など517ヶ所、 道路629ヶ所、公園183ヶ所、空き地518ヶ所、その他(駅舎、都営住宅敷地、市場など)2,390ヵ所。 |
点検の結果、今後対応・検討を要する問題箇所および精査する必要がある箇所は826ヶ所で、 問題点の内訳は次のとおりである。 |
・視認性の問題(死角がある、暗いなど) :961(50.2%) ・侵入性の問題(囲いが壊れているなど) :249(13.0%) ・防犯設備の問題(防犯ベルやカメラの必要性など): 365(19.0%) ・管理体制の問題(連絡体制があいまいなど) :112( 5.8%) ・犯罪発生のあった地点: 227(11.8%) ※1ヶ所で複数該当する点があるので、箇所数よりも多い。 |
東京都では今後の対策について、緊急性が高く対応が必要な箇所約400については、15年度中に対策に着手する。このための安全対策費(概算見積額)として約4億円を見込んでいる。その他の箇所については、今後どの程度あるいはどのような改善がいるかなどその内容や必要性を含めさらに精査し、対応を要する箇所に必要な対策を実施する予定である。 |
15年度の主な対策実施例は次のとおりである。 a.. 監視カメラの設置(都営地下鉄駅、美術館など) b.. 街灯・防犯灯を設置(都道、都営住宅敷地内など) c.. フェンスの改修・嵩上げ(都有未利用地など) d.. 剪定、草刈(公園、都有未利用地など) |