石油資源開発(東京都千代田区丸の内1)は3日、新たな地下資源として注目される「シェールオイル」と呼ばれる原油の生産に向けて秋田県由利本荘市で行っている実証試験で国内で初めての「シェールオイル」の採取に成功したと発表した。
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「シェールオイル」は地中深くにある硬い岩石の層に含まれる原油の一種で、採掘技術の発達で開発できるようになり、新たな地下資源として注目されている。
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石油資源開発は、1日から秋田県由利本荘市の「鮎川油ガス田」で、国内では初めてとなるシェールオイルの生産に向けて実証試験を行っていた。
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試験では、地下1,800メートルほどの硬い岩石の層から原油を取り出すため、岩石を溶かす酸を注入したうえで、2日から原油を取り出す作業を行ってきた。
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シェールオイルの採取は国内では初めてで、フラスコに入った酸と分離された黒い原油を公開した。原油を取り出す作業は4日まで行われ、原油を採取できる量や速度を確かめたうえで、実際に採算が取れる形でシェールオイルの生産が可能かどうか検討するという。
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