野田佳彦首相(55)は1日午前11時30分からの臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめ、午後1時15分過ぎからの記者会見で自ら第3次閣僚名簿を発表した。18人の閣僚中、8人が初入閣となった。
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民主党の前原誠司前政調会長(50)を国家戦略担当相、田中真紀子元外相(68)を文部科学相に起用。城島光力前国対委員長(65)を財務相、樽床伸二前幹事長代行(53)を総務相、長浜博行官房副長官(53)を環境相兼原発事故担当相にそれぞれ充てた。
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民主党の三井辨雄政調会長代理(69)は厚生労働相、田中慶秋副代表(74)は法相兼拉致問題担当相、小平忠正衆院議院運営委員長(70)は国家公安委員長。中塚一宏内閣府副大臣(47)を金融担当相に登用。郵政民営化担当相には国民新党の下地幹郎幹事長(51)が就任した。
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留任するのは岡田克也副総理(59)、藤村修官房長官(62)と、沖縄県・尖閣諸島などの外交案件を抱える玄葉光一郎外相(48)、森本敏防衛相(71)。枝野幸男経済産業相(48)、平野達男復興相(58)、羽田雄一郎国土交通相(45)、郡司彰農相(62)も続投。
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夕方5時からの皇居での閣僚認証式を経て、野田第3次改造内閣が発足する。初会議は夜7時15分からの予定。内閣改造は6月以来となる。
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改造内閣では、首相の消費増税路線を支えたメンバーを要職に起用。また、民主党代表選を首相と争った原口一博元総務相、赤松広隆元農林水産相、鹿野道彦前農水相の陣営からの起用はなく、首相を支持した顔触れで固めた。
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首相は2日に副大臣、政務官人事を決める方針。その上で自民党の安倍晋三総裁、公明党の山口那津男代表に党首会談を呼び掛け、消費増税を含む社会保障と税の一体改革に関する3党合意の継続を確認する意向。
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