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警視庁生活安全総務課は21日、7月10日から23日までの間、「犯罪の起きにくい社会づくり」をテーマに、都内在住、在勤、在学の954人を対象にインターネットによるアンケートを実施し、18~83歳の男女929人から回答を得た結果を公表した。それによると、東京都内で生活する人の8割近くが、自分や家族が犯罪に巻き込まれるかもしれないという不安を感じていることが分かった。同様の調査を今年度内にさらに3回行う予定
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泥棒やひったくりのほか、通り魔やインターネットを利用したサイバー犯罪への不安が強く、警視庁はアンケート結果を参考にして「安全で安心して暮らせる街」の実現に取り組む。
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体感治安に関する質問では、犯罪に巻き込まれる不安について「大いに感じている」が11%で、「ある程度感じている」が66.3%で、合わせると77.3%が不安を抱いていた。不安を感じている犯罪は空き巣などの泥棒が最も多い67.1%で、次いで、ひったくり▽強盗や殺人・通り魔殺傷事件▽サイバー犯罪▽自転車の盗難-と続いた。
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地域の安全を自主的に守る取り組みの一環になっている「防犯ボランティア活動」に関する質問では、参加経験がない人が65.8%に上り、活動への消極的な姿勢が浮かんだ。参加したことがない理由については「忙しいから」との回答に続いて、「問い合わせ先や活動内容が分からない」との回答が多かった。
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アンケートでは監視カメラについての質問(複数選択)もあり、(1)肯定的なイメージを持つ人が多いことが分かった。一方で、監視されているような気がする(31.3%)、プライバシーが侵害される(17%)、街が殺伐とする(4.5%)-との回答もあり、4分の3の人が「データ管理をしっかりしてほしい」と答えた。
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サイバー犯罪に関する質問では、インターネット利用時の「個人情報の流出」について不安を感じている人が9割近くいることが判明。迷惑メールやチェーンメールを送られてくるなどの“被害”に合った人も半数以上いたことから、同課は「サイバー空間での被害防止策についても広報を積極的にしていきたい」としている。
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