東京都は来年度予算案に盛り込む30の重点事業(計210億円)を27日に発表(本サイト・最新Newsコーナーで既報)、治安対策として来日外国人犯罪への対応に23億円を計上、密輸や密入国を防ぐため東京港のすべての外国貿易用ふ頭をフェンスで囲み、照明や監視カメラで24時間監視する計画だが、その内容は次のとおりである。 |
外国人の密入国を水際で阻止するため、東京港にある品川、大井、青海など8ケ所の外国貿易専用のふ頭に高さ2~3メートルの金網フェンス(総延長は約14キロ)を設け、ゲートも大幅に強化し、X線透過検査装置搭載車も配置する。岸壁監視用・ヤード監視用・場周部監視用として24時間体制で監視する監視カメラを約80台新設する。監視カメラで不審者が見つかった場合、警察に通報する。総事業費は約23億円。 |
現在、ほとんどのふ頭には、密輸防止用のフェンス(平均約2メートル)はあるが、人が乗り越えることは可能で、監視カメラもない。午後4時30分から翌朝8時までの間は警備員が巡回しているが、日中にコンテナの中に隠れていた場合、実際には密入国を防ぐことができないのが現状である。 |
東京港では、今年2月に大井コンテナふ頭で中国人11人がコンテナに隠れているのが見つかったほか、昨年は12月に、晴海ふ頭の外国貨物船で密入国した中国人52人が、トラックで移動中に銀座で逮捕されるなど3件の密入国事件が摘発されている。 |