東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」で、7万本の松のうち津波に流されず1本だけ残った「奇跡の一本松」が12日午前、保存作業のため伐採された。希望の象徴として親しまれた松は愛知県などで処理が施され、来年2月中旬以降、元の場所に設置される。
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東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」で、7万本の松のうち津波に流されず1本だけ残った「奇跡の一本松」を保存作業のため12日午前9時30分過ぎ、大勢の市民らが見守る中で始まった。高さ27メートルの一本松はクレーンでつり上げられ、チェーンソーで枝葉部分と幹に切り離された。
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切断作業は、休憩を挟んで午後11時に再開。幹の上部にクレーンから降ろしたロープを巻き付けて幹を支えた後、午後1時40分頃に根元にチェーンソーが入り、切断された。その後、幹は3分割され、午後4時50分頃に作業は終了した。
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希望の象徴として親しまれた松は愛知県などで処理が施され、来年2月中旬以降、元の場所に設置される。
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