福井県内に立地する原子力発電所の警備態勢を向上させるため、福井県警と第8管区海上保安本部(京都府舞鶴市)の共同訓練が26日、県警本部であった。訓練実施者、県内外の視察者ら計約100人が参加。テロリストが上陸した場合の連絡方法などを確認した。 |
訓練は、美浜原発(福井県美浜町)が狙われると想定して図上で実施した。深夜、福井県警が不審車両を発見して緊急配備を敷くとともに、8管に連絡し、巡視船が若狭湾沖で不審船を発見。小型ボートで上陸した不審者数人が、不審車両と接触したところで逮捕するというもの。 |
冒頭、内田淳一・福井県警本部長が北朝鮮情勢の不安定化や国際テロ組織アルカイダの「東京も標的」との警告に触れ、「原発は有事の際に標的となる可能性が高く、我々は県民の生命・財産を守らねばならない」とあいさつした。その後、スクリーン映像で連絡方法や配置など、海と陸との連携を確認した。 |
共同訓練は、鹿児島、愛媛、島根の3県ですでに実施。01年の米同時多発テロ以降、福井県警と8管は連携して、福井県内15基の原発で24時間体制の警戒に当たっている。 |