経営再建中のデパート「中三」(青森市)では、再生計画の手始めに3日、弘前店に大型書店をオープンする。青森市に本店がある老舗のデパート「中三」は、東日本大震災の影響で売り上げが激減したことなどから約132億円の負債を抱え昨年3月、青森地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。
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今年1月には再生計画が認められ経営再建に取り組んでいるが、再生計画に基づく改装の第一歩として3日、弘前店に大型書店をオープンさせる。2日は従業員が本をジャンルごとに整理したり、きれいに並べ直したりして開店に向けた準備作業を進めている。
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この大型書店の運営は全国展開している書店チェーン「ジュンク堂書店」が行うもので、子ども服売り場やレストランだった6階と7階のフロアにオープンする。
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売り場面積は合わせて2,600平方メートル、80万冊以上の書籍を取り扱う予定で、弘前市では大学の医学部の学生なども多いことから医療関係の書籍も豊富に取りそろえいるという。
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中三弘前店の柴谷豊店長は「学園都市弘前にうってつけの売り場で、中三の集客や中心市街地の集客に貢献すると思う。再生計画承認後の第一弾になるので、地域のお客様や取引先に少しでも恩返ししたい」と話していた。
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