イオン仙台幸町ショッピングセンター(SC)を中心に、カラオケ店やファミリーレストランなどの出店が相次ぐ仙台市宮城野区の幸町地区で12月から、地元防犯協会と店側が協力した「ジョイント防犯パトロール」が行われる。深夜営業の店も増え、生活環境の悪化を心配する地域の声が防犯活動に結び付いた。 |
イオンSCは1階の食品売り場が24時間営業。県道を挟んで向かい側のカラオケ店やファミリーレストランも深夜まで営業している。 |
各店の駐車場などが深夜に少年のたまり場になることを不安視した幸町地区防犯協会(後藤次男会長)はパトロールを強化することを決め、10月からイオン側と防犯問題についての話し合いをしてきた。 |
この中で、防犯協会メンバーが行う駐車場や店内のパトロールについて、夕方は週1回、夜は10時頃の巡回を月1回程度行う方針を確認した。核店舗のジャスコ仙台幸町店も参加を申し出たため、住民と店が連携したパトロールが行われることになった。 |
防犯協会メンバーは10月下旬の夕刻、予行演習として幸町地区のホームセンター、スーパー、コンビニなどをパトロールした。「夕方は万引が増える時間帯なので助かる」と、店からも大好評。イオンSCが全面オープンした22日には、仙台東署と協力してパトロールした。 |
防犯協会と店側の共同パトロールが本格化するのは12月で、後藤会長は「SCの出店の際は反対運動もあったが、歓迎する住民も多い。自分たちの力で街の安全を保ちたい」と話している。 |
今年3月にオープンしたイオン富谷SCでも、地元の住民有志が店内を巡回し、中高生の万引犯抑制の成果を挙げている。 |