Secure-japan
header


診断
犯罪事例
セキュリティ情報
このサイトについて
  

刑法犯が30年ぶり低水準、昨年150万件下回る‐警察庁まとめ

警察庁が13日までにまとめたところによると、昨(2011)年の全国の刑法犯の認知件数(速報値)は前年比6.6%減の148万826件で、1981年以来30年ぶりに150万件を下回ったことが分かった。刑法犯の減少は9年連続。検挙は件数が同7.0%減の46万2642件、検挙率が同0.2ポイント減の31.2%となり、いずれも悪化した。ただ殺人や強盗などの重要犯罪に限ると、検挙率は64.0%と同1.2ポイント改善した。
刑法犯は戦後最悪の02年と比べ約5割の水準だが、戦後最少の1973年よりは2割以上多い。警察庁は「最悪期と比べ治安は改善しているが、さらに犯罪を抑止する必要がある」(生活安全企画課)としている。
罪種別では、殺人が同1.5%減の1,051件で、戦後最少を更新。強盗は同8.8%減の3,673件、放火は同8.7%減の1,087件、強姦は同8.0%減の1,186件。詐欺などの知能犯は全体で同8.1%減の4万733件だった。
体感治安に影響する路上強盗やひったくりなどの主な街頭犯罪は同8.4%減の66万8,080件。都道府県別では、東京が8万7,756件と前年からほぼ横ばいだったが、2位の大阪より約1万4,000千件多く、2年連続のワースト1を記録した。
東京は街頭犯罪の7割近くを占めた自転車盗が大阪より約2万7,000千件多く、全体を引き上げた。大阪は、ひったくりが同17.6%減少したが、一昨年最多の千葉が半減するなどし、2年ぶりのワースト1となった。路上強盗や街頭での強姦、オートバイ盗も全国最多だった。自動販売機狙いや車上狙い、自動車盗は愛知が最も多かった。
震災の起きた3月以降、福島県の侵入窃盗は前年同期より621件(35%)増の2,397件。東電・福島第1原発から半径20キロ圏の警戒区域を管轄する3警察署だけで965件と4割を占めた。
金融機関を狙った強盗は66件で、前年より3件少なかったが、被害額は約2億6,500万円で6.8倍に増加。2月に福島県二本松市のJAで約1億1,000万円が奪われるなど、多額被害の事件が相次いだのが原因。


footer