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少年院出所者の再犯者率が最悪42.7%―11年版犯罪白書

平岡法相は11日の閣議に「2011年度版犯罪白書」を報告した。10年の刑法犯認知件数は227万1,309件で、02年をピークに8年連続で減少したが、再犯者率は42.7%と、1989年に統計を取り始めて以降、過去最悪を更新した。法務省は、再犯防止には若年者の犯罪対策が不可欠とみて、少年院出所者の追跡調査を初めて実施するなど実態把握に努めている。
法廷での審理を伴わない道路交通法違反などを除く10年の一般刑法犯の検挙人数は約32万3,000人。このうち、犯罪で再び検挙された再犯者は13万7,614人で、再犯者の割合を示す再犯者率は前年比0.5ポイント増の42.7%となり、97年から一貫して上昇し続けている。
受刑者のうち、刑務所に再入所する人数も04年から増え続け、10年は前年比1.3ポイント増で全入所者の56.2%(1万5,205人)を占めた。
20歳未満の少年の再犯者の割合を示す再非行少年率は31.5%で、98年から増加の一途をたどり、75年の調査開始以降で最悪の水準。特に、強盗で検挙された少年のうち61.9%、恐喝では60.8%が再び非行に走った。
こうした現状を受け、法務省は04年1~3月に少年院を出所した当時18~19歳の男女644人の追跡調査を初めて実施。25歳までに39%(248人)が再犯で刑事処分を受けていた。一方、女子の再犯は5%(2人)にとどまった。再犯の時期は20~21歳に集中していた。 


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