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沖縄県警調べ-万引き防止に声掛け有効
~声掛けがあれば7割が「しなかった」~

沖縄県警が21日までにまとめた万引き犯へのアンケートによると、約7割が「店員からの声掛けがあれば万引きをしなかった」と思っているということが分かった。万引きの認知件数が年々増える中、地道な「声掛け」が犯罪を水際で防ぐ鍵になりそうだという。
アンケートは昨年11月から今年1月の間に、各署が窃盗の疑いで摘発した成人168人(男性104人、女性64人)に実施した。
アンケートを通して犯行の背景に透けて見えるのは、経済不況と貧困。7割が無職者で、生活実態についてほぼ半数が「やや困窮」「困窮」と回答し、盗んだ物の最多は「食料品」(69%)だった。
「どんな支援を望むか」との問いに対しては、「就労支援」「生活保護」を合わせてが8割にも上った。
年齢別で見ると、50代から70代が半数以上を占めるなど、万引き犯の高齢化が進んでいる。「1人暮らしや無職といった“孤独”な高齢者による万引きが顕著に増えている」と県警はみている。孤立をさらに深めないためにも、家族や仕事など「社会とのつながり」を再構築する必要がありそうだ。
県警のまとめでは、万引きは08年から100件単位で増え、10年には1,486件と増加傾向にある。万引きを防ぐ対策の1つとして、県警は各事業所での積極的な声掛けを挙げている。「店員に見られている」という意識を相手に与えることで心理的な抑止効果につながるとしている。


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