イタリアで行われた原子力発電所の是非を問う国民投票は、原発に反対する票が90%を超え、圧倒的多数で脱原発が決まった。東電・福島第1原発の事故のあと、国民投票で脱原発を決めたのはイタリアが初めて。
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イタリアで行われた原子力発電所の是非を問う国民投票は、チェルノブイリ原発の事故を受けて24年前に決めた脱原発の方針を転換し、原発を新規に建設する計画の是非を問うもので、12日と13日の2日間にわたって行われた。
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イタリア内務省によると、投票所の95%で開票が終わった時点で、原発への反対票が94.6%となり、圧倒的多数を占めている。
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国民投票の成立には有権者の過半数の参加が必要で、投票率が焦点となっていましたが、投票率は50%を超え、国民投票は成立し、脱原発が決まった。
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これについてベルルスコーニ首相は、開票を前に、早々と民意を受け止めて原発の新規建設計画を断念する考えを示し、今後は、自然エネルギーをさらに推進していくと強調した。ヨーロッパでは、福島第1原発の事故のあとドイツやスイスの政府が脱原発の方針を決めたが、国民投票で脱原発を決めたのはイタリアが初めてで、各国で活発化する脱原発の動きを後押しするなど影響を与えそうである。
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