政府は7日午前の閣議で、2011年版「高齢社会白書」を決定した。2010年10月1日現在、65歳以上の高齢者は過去最高の2,958万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も過去最高の23.1%にのぼった。
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高齢者人口は、「団塊の世代」が65歳以上になる15年には3,000万人を超え、その後も増加すると推計している。
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高齢者の割合は、少子化に伴って総人口が減少していることもあり、上昇を続けていて、再来年には25.2%となって、4人に1人が高齢者の社会になるとしている。そして、高齢者の「社会的孤立」の実態を調べるため日本、韓国、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの5ヶ国で60歳以上の男女を対象に行った高齢者の意識に関する国際比較調査の結果として、日本の高齢者は家族や親族という血縁関係を中心に人間関係をつくり、近所や友人との関係が希薄なことが特徴だと分析している。
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このため、白書では、高齢者がボランティアなどの社会的な活動に参加するためのきっかけづくりを、自治体や市民団体が一層推進していくことが必要だと指摘している。
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