4月に行われた統一地方選の埼玉県深谷市議選をめぐる選挙違反事件で、公選法違反(供応買収)容疑で逮捕された市議側から会合で接待を受けたとされる住民らが「警察で強引な取り調べを受けた」と主張し、弁護士を通じて県警とさいたま地検に抗議文を提出していたことが26日わかった。
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住民らから相談を受けた白井正明弁護士によると、問題の会合は2月13日に深谷市内の飲食店で開かれ、参加者が会費3,000円を払った。しかし、県警は会費を支払ったという言い分を聞かずに長時間にわたる事情聴取を行い、事実に反する調書を作成したという。
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事件では深谷市議の永田勝彦容疑者ら2人が8日に逮捕された。県警の発表によると、支持者20数人に投票や票の取りまとめを依頼し、1人当たり数千円の飲食を接待した疑いが持たれている。埼玉県警の横山雅之本部長は「捜査は適正に行っている」とコメントしている。
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これに対し、警察庁の安藤隆春長官は26日の定例記者会見で、「県警に対し、所要の捜査を進めるとともに、報道で指摘されたことを含めて必要な調査を行うよう指示している」と話した。
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