Secure-japan
header


診断
犯罪事例
セキュリティ情報
このサイトについて
  

セミナー「英国のバイオメトリクスの現状」開く~駐日英国大使館科学技術部が主催~

駐日英国大使館・科学技術部の主催で21日午後3時から、「英国におけるバイオメトリクスの現状」をテーマにセミナーが開かれた。科学技術担当のブライアン・フェラー1等書記官の挨拶の後、6氏が講演した。
先ず、英国バイオメトリクス協会および欧州バイオメトリクスフォーラムの組織とこれまでの取組み、並びに欧州のバイオメトリクス・ロードマップの概要について英国バイオメトリクス協会のジョン・ディヴィス氏が講演した。
ケント大学のマイク・フェアハース教授が、バイオメトリクス研究における今後の主要な課題と、その課題に対して現在英国や欧州で行われている取組みについて発表した。発表の中で“マルチモーダル・バイオメトリクス認証”の重要性を強調していた。
セキュリヴォックス社のアンディ・セペルク取締役は、声紋認証技術がこれまで商業的に成功してこなかった理由を解いたうえで、近年みられる技術の躍進によって、声紋認証技術が将来的には随所で主流になる技術に発展していくはずと発表した。
デクテル・セキュリティ社のキース・グディ社長は、ロンドン市NewHam区で行われている顔認証による容疑者捜査システムなどを取り上げながら、英国における顔認証市場とユーザーおよび一般社会の考え方について発表した。
インフォーマー・システムズ社技術ディレクター兼最高技術責任者のクリフ・ロビンソン氏は、ユーザーが認証する際、コンピュータ・ディレクトリー・サービスに保存された生体認証レファレンスのテンプレートに、アクセスがいかにして可能になるかを発表した。生体DBをコンピュータに保存したままで良いのか、ICカードに保存して個人が管理すべきかを論じた。
ユニリンク・コンピュータ社のフランシス・トイ社長は、拘留者へのバイオメトリクス・アプリケーションとして、英国の拘置所と刑務所におけるバイオメトリクス技術の適用、指紋認証を捜査に導入した際の実践的経験について発表した。
このあと質疑応答を行ったが、5時30分からのレセプションでも、そこかしこで質疑応答する場面がみられた。


footer