東京の京王電鉄は、来週(28日)から一部の車両に試験的に監視カメラを設置する。電車内の監視カメラは、JR埼京線に次いで2番目で、私鉄では初めて。監視カメラが設置されるのは、新宿駅と京王八王子駅や高尾山口駅の間などを走る電車のうち、2つの編成。運用は、最初の車両が今月28日からで、警察から痴漢の被害が多いと報告を受けた6号車の天井の4ヶ所にカメラを設置する。
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京王電鉄によると、録画された映像は要請があれば警察に提供するという。カメラや車内にはステッカーを貼って乗客に監視カメラがあることを知らせる一方、録画された映像は一定期間で削除するなどを定めた運用規定を作り、乗客のプライバシー に配慮することにしているという。
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痴漢対策の電車内の監視カメラは、JR埼京線に次いで2番目で、私鉄では初めて。警視庁によると、京王線の痴漢の摘発件数は昨年1年間で86件と都内の私鉄では最も多く、京王電鉄の二羽信介旅客サービス課長は「今までも警備員を増やす対策をしているが、その取り組みとあわせて効果を見極めていきたい」としている。
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