コンビニ大手のファミリーマートは19日、インターネットショッピングの会員組織「ファミマ・クラブ」の氏名、住所などの個人情報、約18万3,000人分が外部に流出した、と発表した。同社によると、流出対象の会員のうち約5,600人から、有料サイトの代金などとして、債権回収業者を名乗る者から請求書や督促状が送られてきているとの申し出があった。 |
記者会見した上田準二社長は「心当たりのない請求書が届き、会員に不快感を与えたことを深くおわびする」と謝罪。上田社長、田辺充夫会長ら3人が3ヶ月間、減給10%など、役員計6人を減給とする社内処分を公表した。 |
個人情報は、02年10月17日以前に入会し、パソコンでのメールマガジン配信を希望した会員のもので、電話番号、生年月日、メールアドレスも含まれていた。送られてきた請求書などに対し、14人が実際に支払ったと申し出ているという。 |
流出経路については、業務委託先の会社から流出した可能性を指摘したものの特定には至らず、既に窃盗の疑いで被害届を提出している警視庁と協力して調査を続ける方針。 |
今回の情報流出は、8月下旬に一部会員からの問い合わせで発覚していた。同社は10月17日になって、会員が請求書などの被害に遭わないよう注意喚起する文書を、ホームページやメールで全会員に告知していた。 |
ファミマ・クラブは、会員数約140万人。一部の会員カードにはクレジット機能もついているが、同社は「信用情報の流出はない」としている。 |