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特捜検事が捜査報告書の改変指示、起訴取り消し

大阪地検は21日、大阪地検堺支部が11月に放火事件の被告男性の起訴を取り消した問題に絡み同支部に派遣されていた元特捜部の高宮英輔検事(38)=20日付で総務部に異動=が放火事件の捜査報告書を警察に改変させたとして減給3ヶ月(100分の10)の懲戒処分にしたと発表した。
高宮検事は、男性が事件発生時に「家にいた」と述べた記載を削除させており、地検は「公判の公正さに疑念を抱かせる不適切な行為だ」と謝罪した。特捜部では郵便不正事件の証拠品を改ざんしたとして元主任検事・前田恒彦被告(43)が逮捕、起訴されている。別の事件でも捜査資料に手を加えたことになり、体質が改めて批判されそうだ。
大阪地検によると、高宮検事は4月、特捜部から堺支部に派遣され、この放火事件の公判担当となった。貝塚署が男性の言動をまとめた捜査報告書2通を読んだ際に「事件発生日時頃は自宅で寝ていた」と発言した直後、「嘘をつきました」と撤回したとする記載を発見。高宮検事は「撤回しているので、必要のない記載」と主張し記載を削除させた。
9月下旬、高宮検事が別の検事に削除の経緯を明かしたため発覚した。同地検は高宮検事と事件を担当した警官2人について虚偽公文書作成容疑で捜査したが、「削除の理由は、男性が嘘だと申告したため」として21日付で不起訴(嫌疑なし)にした。高宮検事は00年4月に検事となり、東京地検特捜部にも勤務歴がある。


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