消費者庁は1日、札幌市東区本町1の3の古書店「デイリーブックス」で昨年10月13日、本棚が倒れ客の姉妹が下敷きになった事故を受けて行った本棚の安全性についての実験結果を公表、必要な奥行きの目安などを提示した。
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同庁は明治大学と協力し、高さや奥行きなどを変えて本棚の倒れやすさを調べる実験を実施。その結果、安定して設置させるには、日本オフィス家具協会が安全基準としている「奥行き(単位はセンチ)を高さ(同)の平方根で割った値が4を超える」という基準を満たす必要があることが確認された。
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これによると、安全の目安は高さ1メートルだと奥行き40センチ以上、2メートルだと約60センチとなる。事故が起きた札幌市の書店の本棚の高さは約210センチで、背中合わせの2つの棚の奥行きは合わせて約30センチ。計算式に当てはめると数値は約2.1だった。
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詳細は次のURLをご覧ください。 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/101201kouhyou_1.pdf
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北海道警によると、本棚は床などに固定されていなかった。近くに住む小学5年だった鈴木愛菜さん(11)が倒れてきた本棚に挟まれ、今も意識が戻らない状態が続いている。
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