Secure-japan
header


診断
犯罪事例
セキュリティ情報
このサイトについて
  

10年版犯罪白書-再犯者の割合が増える

柳田稔法相は12日の閣議に、「10年版犯罪白書」を報告した。それによると、刑法犯罪は全体で減少傾向にあるものの、繰り返して犯罪を犯した「再犯者」の割合は、昨年は42.2%と07年以降で最も多くなっている。
昨年1年間に起きた刑法犯罪は、約240万件で7年連続の減少となっている。犯罪別で見ると、全体の半数余りを占める「窃盗」に加え、「詐欺」などが減少しており、このうち「振り込め詐欺」は、集中的な取締りなどで前の年より64%余りも減っている。
一方、凶悪な犯罪を見ると「強盗」が増えている。また、繰り返して犯罪を犯した「再犯者」の割合も増え続けており、昨年は42.2%で、07年以降で最も多くなっている。このため白書では、出所者の再犯を防ぐため住居や就職の支援の充実が必要だと指摘している。
10年以内に再犯に及んだのは322人。再犯率は殺人17.2%、傷害致死32.9%、強盗39.1%、強姦38.5%、放火26.1%だった。また29人が出所後1ヶ月未満で次の犯行に手を染めていた。
殺人の検挙者をみると、65歳以上の割合は89年に3.6%(48人)だったのに対し、09年には13.8%(143人)に急増。放火の検挙者も2.2%(14人)から7.8%(49人)に大幅に増加した。
さらに白書では、昨年5月から始まった裁判員制度について、初めて被告の人数などを公表した。それによりますと、昨年、裁判員裁判の対象となった事件の被告は合計1,198人で、犯罪別では、強盗傷害が295人と最も多く、続いて殺人の270人などとなっている。


footer