最高検は1日、郵便不正事件に絡む証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)のデータ改ざんを隠ぺいした疑いが強まったとして犯人隠避容疑で上司だった大坪弘道・前特捜部長(57)=現京都地検次席検事=と、佐賀元明・前副部長(49)=現神戸地検特別刑事部長=を逮捕した。
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事件は検察の信頼を根底から失墜させる事態に発展、トップである大林宏検事総長(63)の進退問題に発展するのは必至となった。
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調べでは、大坪前部長と佐賀前副部長は、前田検事が証拠品のフロッピーディスク(FD)内に記録された偽証明書のデータを故意に改ざんしたことを、今年2月の時点で認識しながら調査や公表をせず、前田検事の犯罪を隠した疑い。
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最高検は前田検事や同僚らの供述から、前部長と前副部長が改ざんを故意だと認識していたと判断。1日午前から黙秘権を告知して犯人隠避容疑で取り調べを始めた。2人が「過失だと認識していた」と容疑を強く否認したため逮捕した。
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