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出版科学研究所(東京都新宿区)がこのほどまとめたところによると、国内の漫画の雑誌や単行本の売り上げは景気の低迷で漫画ファンの間にも買い控えが広がっていることやヒット作が少なかったことなどで、昨年は前年より6%余り減って過去最大の落ち込みになったことが分かった。
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昨年1年間の漫画の雑誌と単行本の売り上げはあわせて4,187億円で、前年に比べて6.6%減少し、過去最大の落ち込みになった。このうち、特に漫画雑誌の売り上げの減少が著しく、全体では1,913億円と前の年に比べて9.4減少し、18年ぶりに2,000億円を下回った。
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漫画の出版物の売り上げは平成7年をピークに減少する傾向が続いており、その背景として出版科学研究所では▽景気の低迷で漫画ファンの間にも買い控えが広がり、書店で漫画を買わずに漫画喫茶などで読む傾向が続いている▽大ヒットといえる作品が少なかったことなどがあるとみている。
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