総務省は22日、09年の労働力調査の詳細集計(速報)を発表したが、これによると15~24歳の若年層のうち、中高卒の完全失業率が年平均で14.2%に達し、過去最悪を記録した。昨年の厳しい雇用環境が主に若者を直撃したことを示している。
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また、正社員から失業者になった人も08年に比べて22万人増と過去最大の上昇幅となり、正社員も安泰ではない状況を改めて裏づけた。
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09年平均の失業率は5.1%と過去最悪の水準だった。このうち、15~24歳で最終学歴が高校や中学などの「高卒等」の失業率は14.2%に上り、現行方式での調査を始めた02年以降で最悪となった。
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「大卒等」の8%、「短大・高専卒」の5.9%に比べて高く、また25~34歳の「高卒等」の8.4%よりも極端に高いことから、特に不利な状況にある様子がうかがえる。
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一方、09年の完全失業者は336万人で、08年に比べて71万人増と、上昇幅は過去最大だった。このうち、過去1年間で正規の職員や従業員から離職した人は80万人に上り、08年に比べて22万人増加した。
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