金融機関で強盗事件が起きたとき、監視カメラがとらえた犯人の映像などを瞬時に警察に送るシステムが中国地方では初めて鳥取県で導入され、その訓練が8日行われた。
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このシステムは、金融機関の窓口などを写した監視カメラの映像を電話回線で警察に送るもので、中国地方では初めて鳥取県の警察と一部の金融機関で先月28日から運用が始まった。
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このシステムを使った訓練が8日、鳥取市内の銀行の支店で行われ、犯人役の警察官が押し入り銀行員が通報装置のボタンを押すと警察本部の通信指令課のパソコン画面に店内の映像が映し出された。続いて犯人役の画像が現場近くのパトロールカーに送られ、犯人役の警察官は支店から約300メートル離れたスーパーの駐車場で取り押さえられた。
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金融機関などで強盗事件が起きると、これまでは警察が犯人の特徴などを電話で聞き取っていたが、システムの導入により映像ですぐに確認できることになった。
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鳥取県警察本部の谷村明彦通信指令長は、「犯人の特徴をパトロールカーなどにすばやく伝えて検挙につなげていきたい」と話していた。
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