人が急に集まるといった街頭での異常な動きから、事件などを感知して警察に自動的に通報する新しい監視カメラの試験運用が22日から神奈川県川崎市で始まった。試験運用が始まったのは、川崎駅東口近くの商店街などに設置された5台のカメラ。街頭での人や車の異常な動きから、事件などを感知して警察に自動的に通報するシステムを備えている。
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22日は、画像が送られてくる神奈川県警・川崎警察署に警察庁の担当者や地元の住民の代表などが集まって運用の開始式があった。このシステムを使ったデモンストレーションも行われ、人が急に集まったり歩道に車が進入したりすると、画像ではすぐにその周辺を赤い線で囲んで注意を促していた。こうした異常は警報音でも伝えられることになっていて、画像を常に監視しておく必要はないという。住宅やマンションの入り口などはプライバシーに配慮して写らないよう加工してある。
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監視カメラを取り付ける商店街連合会の馬場義弘会長は「商店街でもひったくりが起きており、最新型の監視カメラの効果に期待したい」と話していた。警察庁は川崎駅周辺のこのカメラを来年3月末までに計50台設置して効果を検証していくことにしている。
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