埼玉県警少年課は、万引き容疑で逮捕、補導された少年へのアンケート調査を今年2月1日から3月31日にかけて初めて実施したが、その結果を5日、公表した。
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この調査は、埼玉県内で逮捕、補導された少年を対象に行ったもので196人から回答を得た。内訳は中学生59%、高校生26%。75%が男子。71%は万引きした時に現金を持っていた。万引きした場所はスーパーが24%で最多。次いで多いホームセンター、デパートを合わせると60%だった。
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万引きした動機として、53%の少年が「見ているうちに欲しくなった」と回答し、埼玉県警は「短絡的な動機が目立つ」と分析している。66%は「店員が巡回したり、声を掛けられたらやらなかったと思う」と回答している。これは店側の万引き防止対策のヒントになりそうである。
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75%が店員や他の客の目が届きにくい「店舗奥」で万引きしていた。店を選んだ理由は59%が「買い物中にほしくなった」としているが、中には「友達から万引きしやすい店と聞いた」「店員や警備員が少ないから」との回答もあった。
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「どのようなことがあったら思いとどまったか」との設問には▽「店員から声を掛けられる」(28%)▽「どこにいても店員から見える」(21%)▽「店員が巡回している」(17%)としており、「店員の目」の防犯効果が大きいことが分かる。
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埼玉県警によると、万引き犯全体での少年の割合は、99年の51%から08年には29%と減少傾向にあるが、少年の内訳は、99年が高校生46%▽中学生35%だったのに対し、08年は高校生34%▽中学生46%と逆転している。
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