昨年6月に通り魔事件のあった東京の秋葉原地区にある1つの町会が、街の安全につなげようと街頭に監視カメラ16台を設置することを23日、決めた。監視カメラの設置を決めたのは、通り魔事件のあった秋葉原の交差点から100メートルほど離れた東京都千代田区の「神田末広町会」。
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雑居ビルやマンションが立ち並ぶエリアの道路や公園の街路灯に16台を取り付ける方針で、映像は近くの小学校に設置したサーバーに1週間分を保存し、事件などがあって警察の要請があれば提供するという。
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設置には1,000万円ほどの経費がかかるが、そのうちの750万円は千代田区と東京都が補助する予定だという。秋葉原では、地域全体としても大通りに監視カメラの設置が検討されているが、通り魔事件後に、この地区でカメラの設置が正式に決まったのは初めて。
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神田末広町会の久保勝会長は、「監視カメラをつけることで犯罪の抑止につながればと思います。ひとつの町会の取り組みが周りの地域にも広まって、地域全体で安全な街になっていけばいいと思います」と話している。取り付け工事は、早ければ来月中にも始まり、町会では12月からの運用を目指したいとしている。
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