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イトーヨーカ堂が初の営業赤字、30店程度の閉店検討へ |
小売り大手のセブン&アイホールディングスは1日、09年8月中間連結決算(3~8月)を発表し、最高益を更新した前期から一転して大幅な減益となったことを明らかにした。総合スーパーのイトーヨーカ堂は初の営業赤字に転落し、13年2月までに30店程度を閉める検討に入るという。稼ぎ頭のコンビニエンスストアも減速している。連結売上高は、前年同期比11.0%減の2兆5,464億円。本業の儲けを示す営業利益は20.2%減の1,181億円、純利益は36.8%減の436億円だった。
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イトーヨーカ堂は、72年の上場以来初めてとなる43億円の営業赤字となる。割安な自主企画商品を増やし、不採算店を格安業態に転換して集客を図ろうとしたが急速な低価格路線が利益率の悪化を招いた。10年2月までに塩尻(長野県)、富士(静岡県)など4店、11年2月までにさらに7店の閉店を打ち出していたが、さらに閉店数を増やすという。
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営業利益の8割以上を稼いできたセブン―イレブン・ジャパンは、高収益のビジネスモデルが揺らいでいる。営業利益は10.2%減の865億円。カードがなくても煙草を買えるコンビニでの「ついで買い」効果で客数は増えたが、おにぎりや弁当など売れ筋商品の価格は下がり、客1人あたりの購入金額は2.3%減った。弁当の値引きを制限されたとする加盟店主が9月末にコンビニ本部を提訴するなど火種もくすぶっている。
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