衆議院の常任委員長について民主党の推薦で外務委員長に内定していた新党大地代表の鈴木宗男氏の起用に、自民・公明・共産の3党が反発したが、最終的には18日の衆議院本会議で内定していた16人の就任が正式に決まった。
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衆議院の常任委員長人事をめぐって民主党、自民党、公明党は、それぞれに割り振られたポストについて人選を終え、すでに決定していた議院運営委員長を除く16人が内定していた。こうしたなかで18日に開かれた衆議院議院運営委員会の理事会で自民党、公明党、共産党の3党が民主党が推す新党大地代表の鈴木宗男氏の外務委員長起用について、「刑事被告人を常任委員長にすることは、国会の倫理が問われる」などとして採決で決めるよう主張し、与野党の調整がつかなかった。
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このため衆議院本会議は予定より1時間余り遅れて開かれ、横路議長が16人の常任委員長すべてを指名したいと提案し、民主党・社民党・国民新党などの賛成多数で可決された。このあと横路議長が外務委員長の鈴木氏のほか予算委員長を鹿野元農林水産大臣とするなど内定していた16人全員を指名し正式に決まった。
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鈴木宗男氏は国会内で記者団に対し、「野党には野党としての考えがあったのだと思うが、私は立法府の一員として国民から選ばれたということを誇りに思いながら、外務委員長としての職責をしっかりと果たしたい。司法には司法の判断があって当然だが、立法府には立法府の判断があっていい。圧倒的な多数をもって委員長に就 任できたので逆にわかりやすかったのではないか」と述べた。
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