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仙台・国分町にも監視カメラを設置へ

東北一の飲食店街を抱える仙台市青葉区の国分町地区に、監視カメラ7台が設置されることになった。けんかやひったくりなどの街頭犯罪防止のほか、風俗店の違法な客引きなどを監視するのが目的である。11月末までに全台が配備される予定。ただし、犯罪発生時の警察との連携など運用方法はいまのところ未定で、プライバシー保護の点から設置に対する慎重論も出ている。
監視カメラを設置するのは、国分町親交会や地元の防犯協会などの代表者らでつくる国分町地区防犯カメラ設置委員会(菅原甚左衛門会長)。今年5月に宮城県警から設置要請を受け、準備を進めてきた。国分町地区には以前、監視カメラが6台設置されていたが、機器が老朽化して現在は機能しておらず、4年ぶりの“復活”することになる。
今回は国分町通と稲荷小路に各2台、元鍛冶(もとかじ)丁、本櫓(もとやぐら)丁、七福通にそれぞれ1台取り付ける。予算は約1,000万円で、協議会の構成団体などが分担するほか県や市にも助成を求めている。
カメラ映像は協議会事務所のモニターに映し出され、約10日間保存する予定である。外部には見せない考えだが、協議会は国分町交番(仙台中央署)の大型化に合わせ、交番内でもモニターできるよう検討しているという。
国分町地区では今年2月に暴力団関係者が拳銃で射殺される事件が起きたほか、3年前にはマージャン店店長が殴り殺される強盗致死事件が起きている。沼田庄一中央署長は「地域の安全を確保する上で効果が期待できる」と設置の必要性を語っている。
国分町地区で薬局を経営する男性は「設置することは大歓迎。困るのは悪いことをしている人だけだ」と話す。一方で、ビデオカメラによる監視を疑問視する声も根強い。太白区の会社員男性は「悪いことをしていなくても、常に誰かに見られている状況になるのには、違和感を覚える。映像が悪用される可能性もある」と危ぐしている。


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