岩手県内の今年上半期(1~6月)の万引き認知件数は673件で、増加率が約30%と全国ワーストだったことが岩手県警の6日までのまとめで分かった。検挙者の年代別では65歳以上の高齢者が32%と最も高かった。
|
県警によると、認知件数は前年同期の515件より158件増。増加率は30.7%で、全国平均の6.4%を大幅に上回った。検挙者は512人で、年代別では高齢者が164人、次いで未成年者(14~19歳)120人、50代65人、30代52人、20代49人と続いた。
|
県警は7月以降▽制服警察官の店内への立ち入り▽経営者を集めた犯罪抑止のための研修-などを強化し、同月の1ヶ月間の万引き認知件数は115件(前年同期比7件増)で、増加率は6.5%に鈍化した。
|
一方、今年上半期の刑法犯認知件数は4,016件(同81件減)と、過去5年間で最少。殺人、強盗、放火などの重要犯罪は32件(同11件減)だった。
|
県警生活安全企画課では「万引きは、高齢者が出来心から小額の食料品などを盗むケースも目立つ。店内の巡回、客への積極的な声掛けなど、店側とも連携した防止策を強めていく」としている。
|