温泉施設で増えている窃盗事件を防ごうと「松橋地区温泉施設防犯協力会」の設立総会が16日、熊本県下益城郡松橋町久具の松橋署で行われた。温泉施設の防犯組織発足は熊本県内で初めて。同署管内の宇城1市8町で営業している温泉6施設の支配人ら15人が出席した。 |
松本末喜署長が、「温泉ブームに伴い車上狙いや脱衣場荒らしが増えている。市民が安心してくつろげるよう、防犯意識を高めよう」とあいさつ。会長に不知火温泉ロマンの湯(不知火町)の橘憲次支配人、副会長に元湯佐俣の湯(中央町)の鶴田恵子社長を選んだ。 |
同署管内で今年に入って発生した街頭犯罪は、9月末現在で前年同期より22件多い947件。中でも車上狙いは53件増の256件と最も多い。このうち温泉施設で25件が発生し、脱衣場荒らしも18件が確認されている。 |
総会では、今後の活動計画として駐車場の巡回徹底や利用者に啓発チラシを配ることなどを決めた。今後、警察と施設間の情報交換を密にし、各施設が連携して犯罪防止に努める。 |