愛知県でコンビニ強盗が急増している。愛知県警によると、5月末現在の今年の発生件数(55件)は全国最悪。派遣切りにあった男が犯行に及ぶケースもあり、不況が影響している。店員も客も減る深夜帯に店舗に自由に出入りできるコンビニの利便さは格好の標的となっている。
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愛知県警地域安全対策課によると、6月に入っても増え続け、17日午前9時現在で65件。昨年1年間の62件を早くも上回った。
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コンビニが狙われる理由は、人けのない深夜帯にも営業し、レジに必ず金があるから。5月までの55件のうち52件(95%)が午後10時~午前7時に発生し、特に午前2~6時の4時間に43件(78%)が集中している。被害店舗の6割が「1人勤務」だった。金品が奪われた35件の1件当たり平均被害額は約8万2,000円にのぼっていた。2回被害に遭った店が3店舗あった。
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愛知県警によると、県内の今年1~5月のコンビニ強盗で容疑者を逮捕したり書類送検した割合は30.9%で、これは刑法犯全体の25.4%より高いが、強盗全体の51.6%よりは低い。県内のコンビニ数は約2,800店。
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