1年前、7人が殺害され10人が重軽傷を負う「秋葉原・電気街通り魔事件」が起きた東京・秋葉原の街作りについて考える検討会が2日に開かれ、監視カメラを新たに設置するとともに、住民らが行っているパトロールの強化についても話し合っていくことを決めた。
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この検討会は、去年6月の通り魔事件を受けて、秋葉原の住民や電気店の代表、それに千代田区が街作りのあり方や、事件以降中止されている歩行者天国の今後について話し合いを進めているもので、2日は約20人が出席し、まず事件から今月8日で1年となることから、出席者全員で黙とうをして犠牲者のめい福を祈った。
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そのうえで、秋葉原のイメージ回復のためには安全な街作りが欠かせないとして、監視カメラを設置することを決めた。設置場所は、事件現場周辺の大通りなど人通りの多い地点が候補になる見通しだが、具体的な場所や台数は今後検討するとしている。
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また、住民らが月に1回行っているパトロールの強化についても話し合っていくことを決めた。検討会の会長で、都市ジャーナリストの森野美徳さんは「監視カメラの設置やパトロールの強化といった新たな取り組みの効果を踏まえたうえで、今後は中断されている歩行者天国を再開するかどうかという議論にも進んでいきたい」と話している。
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